株価はフィボナッチ・リトレースメントで予測できる…
2020年初め、好調だった株価がコロナ禍で一転し、大暴落し、今はその戻りを試している段階であることを我々投資家は知っています。チャート分析の定番であるフィボナッチ・リトレースメントでは、その株価の行方を予測することができます。
フィボナッチ・リトレースメントとは、株価や為替など、高値と安値の値幅にフィボナッチ比率をかけて、どこがサポートか、レジスタンスになるかを判断するものです。この「フィボナッチ比率」は「黄金比率」とも呼ばれています。
相場は一方的に進むことはなく、必ず「押し目」や「戻り」を作る特性があるため、あらかじめフィボナッチ・リトレースメントを計算することで、反転する可能性を予測できます。これによって、トレードの戦略・戦術が立てやすくなります。
株式相場では、トレンドが発生した時に「半値戻し」とか「3分の1戻し」とかいう言葉が用いられますが、それと同じように、フィボナッチでは「38.2%戻し」、「50.0%(半値戻し)」、「61.8%戻し」などの比率が重要視されることが多いです(上昇のあとの下落局面では、「戻り」ではなく「押し」という言葉で表現されます)。
何故、フィボナッチ・リトレースメントが重要視されているのか。それは、株価などの値動きは、世界中の投資家の思惑や考えが反映された結果であり、いわば集団心理を織り込んだ、ある種の芸術作品にたとえられるようなものであり、同時に、そのフィボナッチ数列が過去のチャート分析に於いて、当たっていることが多いことから、チャート分析の定番として多くの投資家に利用されています。
そうした観点で、チャート分析すると、日経平均株価の年初来高値は、2020年1月17日に付けた24,115円で、そこからコロナ禍で大暴落となり、2020年3月19日には最安値の16,358円を付けています。
左サイドバー上段(PCビュー)に設置しているフィボナッチ・リトレースメントの計算ツールをお試しください。株価のみならず、為替や原油相場にも使えます。数字は半角で入力してください。
フィボナッチ・リトレースメントで予測した結果は、推定値a:高めなら、61.8% 戻し値: 21,151円、推定値b: 半値戻しなら、50.0% 戻し値: 20,目的別フィボナッチ比率の一覧 目的別フィボナッチ比率の一覧 236円、推定値c:低めなら、38.2% 戻し値: 19,321円となります。3月20日の時点で、今のこの状況は可能性として、予測できていました。
今は、大暴落からのまさに反発局面となりますが、5月1日の終値が19,619円なので、戻りの弱い水準を少し超えた段階と言えます。4月30日には半値戻しに近い20,193円を付けています。まさに、ゴールデンウイーク明けが正念場となります。
仮に19,000円を割るようなことがあれば、再び下方向が意識されます。61.8%戻しの21,000円を目指してほしいと思います。
市場の押し目・戻り目を判断するフィボナッチ・リトレースメントの使い方!黄金比フィボナッチはレジサポラインとして考える!
フィボナッチ数列って聞いたことありませんか??
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目的別フィボナッチ比率の一覧
- ひまわり
- アンモナイト
- ピラミッド
- パルテノン神殿
- 稲妻
- サグラダ・ファミリア大聖堂
- 凱旋門
- モナ・リザ
- 最後の晩餐
- 木の枝の構成
- 波の曲線
相場の押し・戻りはフィボナッチ比率が多い
相場は一方向に動き続けることはありません。
1/3~2/3程度の押し・戻りが多いです。
【フィボナッチ・リトレースメント】
フィボナッチ・リトレースメントとは?
もっとも戻している時でフィボナッチ61.8%の値まで戻っていますね。
そのあと、フィボナッチ38.2%の値で何度か反発しています。
逆に61.8%の値まで行くとかなり深い押し・戻りですから、そこからトレンド転換の可能性も出てきます。
- その値がどれだけ意識されているか?
- どれだけその値で反発しているか?
フィボナッチ比率はレジサポラインとして機能する
フィボナッチ・リトレースメントは多くのトレーダーに使われています。
先ほどのチャートではフィボナッチ38.2%の値が市場に意識されているのが分かりますよね。
【FX】超重要!フィボナッチ・リトレースメントの実践的な取り入れ方
FX
FXにおいて超重要!フィボナッチとは
自然界の「黄金比」といわれる比率
FXで使用されるフィボナッチには種類がある
・フィボナッチ エクスターナル リトレースメント
なぜフィボナッチ・リトレースメントがFXで有効なのか?
トレンド転換の目安になる
50% 、61.8%は押し目買い、戻り売りのポイントになりやすい
38.2%は強いトレンドの押し目や戻り目になりやすい
多くのトレーダーが意識をしている
フィボナッチの「基本的」な使い方
フィボナッチの「実践的」な使い方
フィボナッチ・リトレースメント活用法まとめ
おすすめ活用法
おすすめしない活用法
実践的な活用法を身につけるために必要なこと
FX本おすすめ必読書5選!初心者が繰り返し読むべき本とは
FXで儲からない人の特徴 | 勝てるトレード習慣を構築する方法
リーマン投資家Solo
国内大手企業に勤める30代サラリーマン兼業投資家です。 株式投資、FXを中心とした資産運用が人生のメインテーマ。 起業+投資家を志しMBA取得も、やはり本業が好きで結局サラリーマン投資家を継続中。 資産運用のティップスについて、しっかりと勉強を継続しながら、有益な情報をシェアできればと思っております。
TradingViewでフィボナッチを使ってみよう
ビットコインFXや仮想通貨のレバレッジ取引で儲けたい、勝ちたいと思っているトレーダーのみなさん。フィボナッチは使っているでしょうか?
「使っているよ!」という方も「これから勉強したい」という方も、この記事を見れば、TradingView(トレーディングビュー)での「フィボナッチ」ツールを使いこなせるようになります!
この「ひろぴーのBitcoin-FX」では、今までテクニカル分析をするためのツールや指標について概要と一般的な使い方を紹介してきていますが、今回は「フィボナッチ・リトレースメント」と「フィボナッチ・エクステンション」を実際に手を動かして習得していきましょう。エクステンションとリトレースメントの違いもおさえつつ使いこなせるようにしていきましょう。
ひろぴー目線では、チャート分析は、市場参加者が意識している価格帯やラインを見つけることが重要だと考えています。特にサポートラインやレジスタンスラインは値動きの反発やブレイクが大きな利益を得るためにも特に注目しておきたいポイントです。
ということで、フィボナッチ・リトレースメントやエクステンションは多くの人が着目しやすい節目のラインを提示してくれるのに役立つツールです。
https://jp.tradingview.com/
比較表
フィボナッチ・リトレースメント | フィボナッチ・エクステンション | |
仕組み | トレンドの値幅に対する反発をフィボナッチ比率から測る | トレンドが押し目や戻しから継続する値幅の伸びをトレンドの値幅に対するフィボナッチ比率から測る |
用途 | サポートやレジスタンスの水準を見る | 次の高値・安値の予測。決済タイミングの目安 |
利用場面 | トレンドの調整局面またはトレンド転換 | トレンド継続またはブレイクアウト |
操作方法 | 高値・安値にラインを引く(2か所にポイントを付ける) | 高値・安値にラインを引き、そこからの押し目・戻しにもラインを引く(3か所にポイントを付ける) |
利用頻度・難易度 | サポートやレジスタンスとなる水準を見るのに最適なため比較的利用できる場面が多い トレンドに沿ったラインを引くだけで良いので簡単 | トレンドの次の高値・安値の到達水準を予測する場面での利用は頻度が限定的 操作面でもフィボナッチ・リトレースメントと比べて値幅に対する押し・戻しの設定が必要でやや難易度が高い |
フィボナッチ・リトレースメントとは
フィボナッチ・リトレースメントは一定の値幅においてフィボナッチ数列に基づいた23.6%、38.2%、50%、61.8%、78.6%の比率を表示するためのツールです。この各比率は多くの市場参加者が注目または取引の目安にしているので値動きのサポートライン・レジスタンスラインとして機能しやすくなっています。
これをトレンド相場に用いることによってトレンド中の各比率の価格帯までの押し目や戻りを確認、売買のエントリーや決済の目安にする、といった利用が基本的な活用の一つになります。
フィボナッチ・リトレースメントと同様によく利用されるツールに「フィボナッチ・エクステンション」があります。
こちらは押し目や戻りからのトレンドの伸びを分析する際に用いられるので違いを押さえて合わせて覚えておきましょう。
フィボナッチ・リトレースメントの使い方
TradingViewのツールでフィボナッチ・リトレースメントを利用してみます。
まず、チャート画面左の「ギャン&フィボナッチツール」を開き、「フィボナッチ・リトレースメント」を選択します。
チャート上で、トレンドの安値と高値にそれぞれポイントを合わせます。上昇トレンドであれば安値から高値、下降トレンドでは高値から安値にラインを引いてみて下さい。
フィボナッチ・エクステンションとは
https://jp.tradingview.com/
フィボナッチ・エクステンションの使い方
チャート上のベースとなる値幅とそこからの戻しの順でカーソルをポイントに合わせていきます。 目的別フィボナッチ比率の一覧 上昇トレンドであれば、 トレンドの安値から高値、高値から押し目の安値へとラインを引く 形になります。
初めに引いた高値・安値の値幅ラインに対する 各フィボナッチ比率が戻しのポイントから色分けで表示されます。
設定した値幅以降にも色分けを表示させて将来の値幅分析に利用したい場合には設定で 「ラインの延長」 にチェックを入れましょう。
各ラインに 表示される比率と共にそのラインの価格も表示 されるので予約注文をするときの目安にしましょう。
フィボナッチ・リトレースメントはトレンドラインに対するフィボナッチ比率から市場参加者の意識する価格帯にラインを引くことで価格の押し目や戻しの目安にすることができます。ただし、多くの市場参加者が意識しているからといって必ずそこで反転する、サポートラインやレジスタンスラインになるわけではありません。まず初心者トレーダーの場合には、このフィボナッチツールを使いこなせるレベルまで達することが第一ですが、中級トレーダーの場合は、優位性を高めるためにも他のテクニカル指標や分析を併用することもオススメです。組み合わせて確度の高いトレードを目指してみてください。
また、フィボナッチ・エクステンションは一度伸びた値幅に対して戻しの後にどれだけ値幅が伸びるかの予測をする際に使える描画ツールです。フィボナッチ・リトレースメントが一定の値幅からの反発度合やブレイクアウトのタイミングを計るのに便利なように、こちらはどこまで値動きが伸びるのかで利確タイミングなどに活用してみましょう。フィボナッチツールを使いこなせれば、将来の見立てが立てやすくなり、節目節目での戦略が立てやすくなります。初心者でも手軽に使えるツールですが、中級〜上級トレーダーにもオススメのツールです。ぜひこの機会に今一度、TradingViewのフィボナッチ・エクステンションをつかってみて、継続的に利益が出すためにもチャート分析を探求してみましょう。
目的別フィボナッチ比率の一覧
◆フィボナッチ数列をご存じだろうか。1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34, 55, 89, 144, 233, 377…このような数列である。この数列の特徴は、連続する2つの数の合計が、次の数字になるというものだ。1+2=3、3+5=8、5+8=13のように。そして、フィボナッチ数列の隣り合う数の比は、黄金比1:(1+√5)÷2=1.618…に近づいていくということが知られている。55/34=1.617647…、89/55=1.618181…、144/89=1.617977…、233/144=1.618055…、377/233=1.618025…、という具合である。
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